お前らが衝撃を受けた名文・美文
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299405737/
211 名前:名無しさん@涙目です。(愛知県)[] 投稿日:2011/03/06(日) 19:34:11.64 ID:dxybDMir0
「凡庸な著者にかぎってだれでも、自分に特有な自然の文体に偽装を施そうとする。つまり凡庸な頭脳の持ち主たちは考える
とおりに書くという決心が、まったくつかないのである。それというのも、そういう調子で書けば、書き上がったものがまったく
つまらないものになりかねない、という予感におびえるからである。しかしそれでも、それはそれなりにものになっている場合も
あるはずである。つまり彼らが誠実な態度で仕事に着手し、彼らが実際考えたわずかなことや、平凡なことを、考えたとおりに
伝えようとすれば、できあがったものも結構読めるであろうし、そればかりではなく彼らにふさわしい専門の領域では、有益なもの
も書き上げるであろう。しかし、実情はこれと逆である。つまらないことをわずかしか考えていないのに、はるかに深遠なことを
はるかに多量に思索したかのように見せようとして懸命である。したがって彼らはその主張を表現しようとして、不自然、難解な
言いまわしや新造語を、だらだらとした文章、堂々めぐりを重ねたあげく、何を考えているのかを不明にする複雑な複合文章を使う。
つまり彼らは自分たちの考えている同じ一つの思想を伝達しようとする努力と、隠蔽しようとする努力との間をさまよっているのである。」
「だれにもわからないように書くほどたやすいことはなく、逆に重要な思想をだれにでも自然にわかるように書くほどむずかしいことはない
のである。大切なのは普通の語で非凡なことを言うことである。」
「〔文体が〕主観的であるとは、執筆者が、文章の意味を自分だけで理解して満足していることである。読者は読者なりの理解のしかたで
読んでも結構という態度である。つまり執筆者は、あたかも独語調で読者を無視してものを書く。だがペンを執る以上は対話調に書くべき
であろう。もっとも対話と言ってもだれも問い返してくる者はいないのであるから、それだけいっそう明瞭に表現する義務があるのはもちろん
である。だからこそ文体が主観的になるのを避け、つとめて客観的にすべきである。それには読者をあらぬ方向に走らせぬ文章、著者が
考えたことをそのまま読者にも考えさせる迫力ある文章を作らなければならない。」
322 名前:名無しさん@涙目です。(dion軍)[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 19:55:12.02 ID:U8kKgt1c0
>>211
これなんて本?ちょっと読んでみたい
338 名前:名無しさん@涙目です。(東京都)[] 投稿日:2011/03/06(日) 19:57:16.85 ID:xmNp1Vr40
>>322
ショーペンハウアー
読書について
ってやつらし
336 名前:名無しさん@涙目です。(中部地方)[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 19:57:05.30 ID:BTtRLr+a0
>>211
素晴らしい
痛快だな
371 名前:名無しさん@涙目です。(千葉県)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:01:55.92 ID:oaCBywIs0
>>211
これは訳者も凄いな
526 名前:名無しさん@涙目です。(関東・甲信越)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:24:35.22 ID:laq32iDeO
>>211
これギャグでしょ?
お前こそ分かりやすく書けよっていう
601 名前:名無しさん@涙目です。(大阪府)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:34:29.07 ID:TYZbzeyS0
>>211
とか言いながらコイツも誰にでもわかるように書いてない件w
このスレでもこの文章に対して意見が分かれてるのが良い証拠
633 名前:名無しさん@涙目です。(広西チワン族自治区)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:38:29.34 ID:zfj8KpxzO
>>211が分かりにくいって奴がいることに一番ビックリしてるわ
653 名前:名無しさん@涙目です。(dion軍)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:41:23.82 ID:A5QE8DkO0
>>633
分かりにくくはないけど、訳も悪いし冗長だよ。ニーチェの文章のほうが良い。
756 名前:名無しさん@涙目です。(catv?)[] 投稿日:2011/03/06(日) 20:58:37.08 ID:O7S41dxU0
>>211
「馬鹿は小難しい単語使ったり、凝った文章書こうとするな」
「自分の思うところを素直に文章に起こせば(馬鹿なりに)読める文章にはなる」
「非凡なことを普通の言葉で表現するほうが尊い」
「書いたものにしか理解できない(解釈は読者任せの)文を書くのはただのオナニスト」
「物書きたる者、常に読者を意識し、一読して筆者の意図が理解できる文を書くことを心がけよ」
要約するとこんな感じか?
283 名前:名無しさん@涙目です。(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 19:47:52.18 ID:r8JQV7IH0
>>211
いいこと言ってる。ニューカスのクズどもはこれを100回音読するべき
408 名前:名無しさん@涙目です。(dion軍)[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 20:06:06.01 ID:DHlBR4Lu0
>>211
まさに今のラノベに当てはまるな
コメント
名無しさん
翻訳本の文体なんて、翻訳者の能力に左右されるだろうと。
2011/03/24 URL 編集
例えば、学術書を小学生、またはそれと同等の知的水準の持ち主が理解できないからといって、それが凡庸な著者によって書かれたとは限らない。
また、そもそも「重要な思想」などという架空の題材は、「だれにでも理解できる」という時点で、それはたいして重要ではない。
現に、211程度の内容でも理解できていない人間はいるのである。
2011/03/24 URL 編集
名無しさん
「マスゴミ」
になるわけである。
2011/03/26 URL 編集
名無しさん
変に凝った文章の方がかっこいいと思われがち
2011/04/09 URL 編集
名無しさん@ニュース2ちゃん
初めてみたとき衝撃を受けた。感傷的になる日に思い出しては俺の涙腺を刺激する詩。
まぁ何度も暗唱して完全に覚えてるつもりが,漢字に自信がなかったので検索したのだがね。
2011/04/24 URL 編集
名無しさん
回りくどく不自然に見える文章でも、その当時の著者からすればそれが自然に出てきた文字なんだ
シンプルな方が伝わりやすいと気づいたならば文章は自然にシンプルになっていく
しかし自分が書きたいものが難しく凝った言い回しならば、それを捻じ曲げてシンプルにするのはかえって逆効果だろう
そんで数年後に自分の書いた文章読み返して顔真っ赤にさせるのがいいさ
2011/04/29 URL 編集