反政府デモ:中東、怒りの連鎖 イラン、バーレーン、イエメンで
長期独裁政権を打倒したエジプト政変に触発された反政府デモが14日、周辺の中東諸国に拡大し、現地からの報道によると、イランとバーレーンで参加者1人がそれぞれ死亡した。イランの大規模デモはエジプト政変後初めて。また、イエメンでは4日連続でデモがあり、警官隊と衝突する事態になっている。
イランの首都テヘランでは14日、アフマディネジャド政権に反発する市民ら数千人がデモ行進。ファルス通信によると「扇動者」の発砲で市民1人が死亡、多数が負傷した。治安部隊が催涙弾などでデモ隊に応酬し数十人を拘束している模様だ。市民の死亡を「扇動者」の発砲とすることで、政府は治安部隊側が撃ったのではないと主張したものとみられる。
デモは、保守派のアフマディネジャド大統領に反発する改革派のムサビ元首相やカルビ元国会議長が呼びかけていた。若者らが「独裁者に死を」などのスローガンを掲げてテヘラン市内を行進し、治安部隊が催涙弾を発射したり、棒で殴るなどして抑え込んだ。この日、中部イスファハン、南部シラーズでも同様のデモがあった。ムサビ氏らは「(反政府デモを展開した)エジプトやチュニジア国民を支持する」という名目でデモ許可を治安当局に事前申請していた。これに対し、当局は反政府デモに転化するのを恐れ、この数日間でデモ計画の関係者を相次いで逮捕しムサビ氏を自宅軟禁状態にした。
一方、ペルシャ湾の島国バーレーンの首都マナマと周辺の町村でも大規模な民主化要求デモがあり、1000人以上が参加。警官隊が催涙弾やゴム弾を発砲して強制的に解散させた結果、参加者1人が死亡した。ロイター通信が伝えた。
デモは02年に改正憲法が公布された記念日に合わせ、インターネット交流サイト「フェースブック」などで呼びかけられた。バーレーンは立憲君主制。ハマド国王ら少数のイスラム教スンニ派による支配に、人口の約7割を占めるシーア派住民は不満を募らせている。今回も主にシーア派住民が宗派間の平等や、議会の権限強化などの民主化を要求した。
さらに、イエメンの首都サヌアでは、南北イエメン統一(90年)以来、大統領職にあるサレハ氏の即時退陣を求める4日連続のデモが発生し、学生や弁護士ら数千人が参加した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110215dde001030008000c.html
バーレーンの首都マナマ東郊の村では15日、前日の反政府デモで死亡した男性の葬儀に参加していた住民と治安部隊が衝突、新たに1人が死亡した。この後、数千人のデモ隊がマナマ中心部の「真珠広場」を占拠。国会議員18人も一連の事態に抗議し、議員活動を停止すると表明した。ハマド国王は同日、テレビ演説で遺憾の意を表明した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110215/mds11021519200011-n1.htm
コメント
名無しさん
ランボー怒りの○○みたいだな
2011/02/16 URL 編集
名無しさん
2011/02/16 URL 編集