内容
これがエレナ。野菜を先に食べる。ピンクの服はあまり着ない。
座るときはいつも足を組む。名前を反対に書く。
書き方を知らないんじゃなくて、ただそうするのが好きなのです。
絵の授業が一番。もちろん、図書館に行くことの次に。
炭酸じゃなく、ミルクをワイングラスで与えると、「乾杯」という。
実話よりフィクションが好き。レースやプリーツが好き。赤ちゃんが好き。
ジャングル模様や水玉であればタイツが一番。ズボンははかずにドレスばかり。
学校ごっこをやれば、いつも先生。サリー(無愛想な老チワワ)が一番のペット。
あまり沢山のヘッドバンドは持ってない。将来の夢はお母さんになること。
エレナは5才で手術不可能な脳がんと診断され、闘病の末、2007年8月に
亡くなった。両親は残り135日と言われたとき、それは言わず、残された時間を
エレナと家族全員のために大切にすることにした。
エレナは秘密で、家族への愛をつづった手紙を、自宅や親戚の家の色々な所に
隠していた。本のページの間、食器棚、引出し、バックの中など。
エレナが亡くなった数日後、両親は初めてそのいくつかを発見した。
以来、どんどん見つかった。
「あの娘は歳のわりに賢かった。
助からないことを知っていたとは思いたくないけど、
多分知っていたんだと思う。」
エレナ、その魂が安らかであらんことを…
コメント
2010/02/18 URL 編集
名無しさん
2010/02/27 URL 編集